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混合ワクチンについて💉
2024.11.08
アニマルケアスタッフの古大内です。
みなさんは年に1回の混合ワクチンの接種はしていますか?
ワンちゃん、ネコちゃんともに、初年度は生後8週齢前後に1回目を接種し、
以降3~4週おきに2~3回の接種をし、それ以降は毎年1回の接種を行います。
まれにワクチン接種後に発熱したり、顔が腫れたりするアレルギー反応が
みられることもあります。なので、午前中の接種をお勧めします。
そもそもなぜ接種するの?
ワクチンは打つことにより体内に免疫をつくらせるのが目的です。
免疫をつくることによって、病気の発症を防いだり、発症しても軽い症状で済ませたりすることができます。
お外に出ないワンちゃん、ネコチャンでも飼い主様が外からウイルスや細菌などを持って帰ってきたり
脱走してしまった場合にも、外から病原体を持ってきてしまうことも考えられます。
また、当院はより専門的で、その子に合った最善最良の動物医療を提供することに徹底的にこだわっていますが、それと同じように徹底的にこだわっているのが、このワクチンを含む『予防』です。
ワクチンを打たないことはどういうことか、、、
例えば、
ワクチンを接種しておらずに、感染症に感染、発症しているワンちゃん、ネコちゃんが診察に来院されたとします。
その子が待合空間で吐いたり、下痢をしたりした場合、ワクチンを真面目に接種してくださっているワンちゃん、ネコちゃんにうつしてしまいます。
ワクチンは発症や重篤化を防ぐことはできたとしても、感染自体を防ぐことはできません。
と言うことは、ワクチンを打っておらずに吐いたり、下痢をしている子から、院内で死亡率の高い感染症をもらってしまう…そんな恐ろしいことが起こってしまうのです。
自身が飼っているワンちゃん、ネコちゃんのためだけでなく、他の子に病気をうつしてしまわないよう、病院に行く機会がある、外に出る機会があると言うことは、飼い犬、飼い猫さんに予防(ワクチン、外部寄生虫予防など)を実施することは飼い主の務め、マナーだと思います。
なので、室内外飼い、年齢問わずワクチン接種を積極的に行いましょう♪
もちろん、ワクチンを接種することで重篤なアレルギー反応や、悪影響が出てしまう子に対しては接種をしないことを選択したり、副反応を和らげてくれる前処置を行なってから接種するなど、その子に合わせた選択を飼い主様と相談させていただきます。
不安や疑問があれば、診察時になんでも聞いていただければと思います♪
ワンちゃんのワクチン💉
当院では5種と7種の混合ワクチンをご用意しています。
違いはレプトスピラ症という人にもうつる感染症を予防できるかどうかです。
この感染症は、ネズミの尿に接触することで感染します。
お散歩中に尿のついた土や水が口に入ったり皮膚の傷や粘膜から体内に侵入します。
感染してしまった場合は、色んな臓器に影響を与え発生から数日で死に至ります。
その場合は飼い主様の体調にも注意が必要になります。
そのため当院では基本的に7種混合ワクチンの接種をお勧めしています。
(初めて7種混合ワクチンを打つ子に関しては2ヶ月続けての接種を推奨しています)
ネコちゃんのワクチン💉
当院では3種混合ワクチンをご用意しています。
①ネコ汎白血球減少症
猫パルボウイルスに感染することにより、腸に炎症を起こし、血液をつくる骨髄がおかされるために、急激に白血球の数が減っていく病気です。
感染した動物の便から簡単に感染します。一般的な症状としては、発熱・元気・食欲がなくなり、
黄緑色の液体を吐くようになり、血液の混じった水溶性の下痢を起こすこともあります。
②ネコウイルス性鼻気管炎
一般に猫風邪と言われる病気の1つで、猫ヘルペスウイルスの感染により、
発熱・くしゃみ・食欲不振などの風邪症状と、目やに、結膜炎などの症状を引き起こします。
このウイルスは感染力が強くストレスや妊娠・出産などにより免疫力が落ちてくると、
潜んでいたウイルスが唾液などに排泄され再発を繰り返すことがあります。
③ネコカリシウイルス感染症
カリシウイルスの感染により、風邪症状(発熱・くしゃみ・鼻水・食欲不振)に加え、口内炎を発症します。
この3つの感染症は感染力が強く、ネコちゃんの体調によっては重篤な状態になる可能性があります。
そのため、この3種類の感染症に対応した3種混合ワクチンでの予防が必要です。
以上が混合ワクチンについてでした✨
大切な家族を守るため予防をしっかり行っていきましょう🐶🐱🐾
ちなみに、当院は待合空間、院内空間の徹底的な清掃、消毒を徹底しています。
待合空間は30分から1時間毎に清掃スタッフが巡回、清掃、消毒を実施しています。
院内空間は常時徹底的にキラキラ、ピカピカを心がけ徹底しています!
また、他院様からのセカンドオピニオンなどで来院される方で、予防を実施していない動物さんが感染症を疑うような症状を呈している場合、建物外での問診、診察、治療で対応することもあります。
真面目にしっかり愛されているワンちゃん、ネコちゃんが病院内で病気をもらってしまうことは当院は絶対に許しません!
ちなみに、臨時診察日はスタッフ数が少ないこともあり、予防を実施していない動物さんは診察をお断りしています。
院長に聞いたところによると、日本全国、ここまで徹底している動物病院はなかなかないのが現状なのだそうです。
さまざま意見をいただくことも多いのも事実ですが、私たちは動物さんの笑顔のため!みんなで予防を徹底し、これからも安心安全な病院空間に徹底的にこだわります🎵
アニマルケアスタッフ 古大内